仏壇の掃除はいつやる?準備ややり方、やってはいけない事は?

仏壇や仏壇の一式セットはただ買えば良いというわけではありません。
毎日手を合わせ、お供え物をして…だけではなく掃除をしてきれいに保つことも必要となってきます。ですが、仏壇の掃除はいつやれば良いのか、掃除のやり方がいまいちわからないという方もいると思います。
今回は、掃除をいつやるのか、準備ややり方、やってはいけない事を紹介していきたいと思います。

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○仏壇の掃除はいつやる?

大切なご先祖様がおられる仏壇ですから毎日、綺麗にしておくのが理想的ですね。
仏壇は積もったホコリがよく目立ちます。
でも、細かいところまではさすがに毎日掃除をするわけにはいきませんよね?
そこで、負担にならないように念入りに掃除をする日を年に数回決めておくと良いと思います。
親族や友人など多くの人がお参りする日は綺麗な状態でお迎えしたいものですから命日やお彼岸の数日前などがおすすめです。

時期としては、命日、3月の春のお彼岸、8月のお盆、9月の秋のお彼岸、12月の年末大掃除の時の大きく5つになると思います。
ただし、仏壇は湿気に弱いので、窓を開けた時に湿気が入ってきやすい雨の日や湿度の高い日は避けた方が良いでしょう。

日々のお掃除は、手を合わす前やお部屋の掃除をした時に毛ばたきを使って、ささっとホコリを落としておきましょう。
繊細な仏壇には羽毛や科学繊維で作られた柔らかい毛バタキを使います。

○仏壇の掃除の準備ややり方は?

では、次に仏壇掃除の準備や、やり方を紹介していきます。

準備するもの
・刷毛(はけ)や筆。あれば綿棒

仏壇はわずかな衝撃ですぐに傷ついてしまうので柔らかい毛の刷毛がむいています。仏壇掃除用の筆も販売されています。メイクに使うブラシでも大丈夫です。
綿棒は刷毛では落ちない細かい場所の汚れを取る時につかいます。

・科学繊維のクロス(布)

クロスは傷つきにくく柔らかいものを用意しましょう。100均の物でも使えますし、仏壇掃除用のクロスも販売されています。
Tシャツやストッキングも使えますが、個人的にはご先祖様がおられる場所なので新品のものなら良いと思います。うちのご先祖様は気にしない!という方は使用済みをお使いください。ストッキングは仏壇クリームを使った後の乾拭きに使うとツヤツヤになります。

・白手袋とマスク

仏壇を直接触ったり、息がかかっては失礼にあたるとして掃除のときには必需品になっています。
素手で触れてしまうと指紋が付いて余計に汚れる事があるので布製の白手袋を用意しましょう。ビニール手袋では代用できません。

・新聞紙

降ろした仏具を置いたり、掃除が終わるまでホコリを被らないように被せておきます。

・あれば仏壇クリームや真鍮用磨き粉

ホコリを取った後に塗って拭きあげるとツヤが出て綺麗になります。
真鍮用磨きは、おリンに使います。

上記の準備ができたら次は掃除のやり方です。

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【掃除方法】

手順①
仏壇に手を合わせ「今から掃除をします。」とご先祖様に伝えます。
それから、念のため全体の写真を撮っておきましょう。
これはどこに何があったのかを後で確認するためです。

手順②
仏像や仏具を降ろして新聞紙の上におきます。
外すのが難しい装飾品は、落としたり破損のリスクがあるので無理しない方が良いです。

手順③
刷毛で仏像や仏具のホコリを落として、必要なら布で拭いておきます。
お供えを乗せる陶器やガラス製の仏具は洗ってから乾燥させておきましょう。
真鍮製のおリンは真鍮用磨き粉を使って拭いておくと輝きが戻ります。

掃除が終わるまで布や新聞紙をかけて再びホコリがかからないようにしておきます。

手順④
仏壇の上から下へホコリを払っていきます。
掃除の基本は高い場所から低い場所へ順番にしていくものですから、上段からホコリを落としていきます。
細かい部分は綿棒を使って汚れを落としていきます。

ホコリを払い終えたら、必要であれば乾いた布で拭いて行きます。
仏壇クリームを乾いたクロスに付けて拭いてから、更に乾拭きすると綺麗なツヤが出ます。
ただし、拭き掃除にはやってはいけないポイントがあるので、それを確認してからにしてくださいね。

手順⑤
最後に仏像と仏具を元にもどして完了です。
もう一度、手を合わせてご先祖様に「掃除が終わりました。」と伝えておきましょう。

○仏壇の掃除でやってはいけないことは?

仏壇には唐木で作られたものと、漆と金箔が使われているものがあります。
どちらの仏壇もお掃除で絶対してはいけないことは水拭きです。
特に金箔や金色で彩色された部分は剥がれてしまうので乾拭きもしてはいけません。

金箔や漆はとても繊細なので刷毛や筆でホコリを落とす掃除を徹底してください。
剥がれてしまうと高額な修繕費用がかかってしまいます。

同様に細かい細工の隙間に詰まった汚れを取ろうとして、爪楊枝など先が尖ったものでホジホジするのもやめておきましょう。
簡単に傷がついてしまって後悔の元です。

金属製や漆塗りの仏具も水分で劣化してしまうので乾いたクロスで拭くようにして、仏壇クリームは使わない方が良いです。
仏壇も仏具も汚れがひどく薬剤が必要なほどの酷い汚れなら専門業者に依頼した方が安心だと思います。どこに依頼して良いか分からない場合は、仏壇を買ったお店に相談するのが確実です。

仏壇の掃除を業者に依頼するのは確実ですし安心ですが、値段も決して安いものではありません。そこまでしなくても大丈夫なように日々のお掃除で汚れを溜めないのもポイントですね。

まとめ

今回は、仏壇の掃除の時期や時間、仏壇の掃除のやり方や準備するもの、注意点を書きました。
我が家では祖母がよく仏壇を掃除しています。
私もそろそろ仏壇の掃除の仕方を覚えて、これからやらないといけないなと思いました。

仏壇の掃除は、若い年代はやったことがないという方が多いと思います。
やり方がわからなければ難しくてやる気が起きませんが、ポイントをおさえればやりやすいかもしれません。
今回紹介した掃除のポイントを参考にして、仏壇をきれいにしてみてください。

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