洗濯しようと洗濯機のフタを開けた瞬間、イヤな匂いがしたという経験がありませんか?
洗濯槽が臭いと洗濯物は大丈夫なのか心配になりますよね。
そもそも洗濯槽の匂いの原因は何なのでしょうか?
今回は、洗濯槽の匂いの原因と対策、洗濯物は大丈夫なのかを書いて行きたいと思います。
◯洗濯槽の匂いの原因
洗濯槽のイヤな匂いには4種類あると言われています。
この4種類のイヤな匂いについて原因を詳しく紹介していきたいと思います。
・生臭い
洗濯槽から雑巾のような生臭い匂いがしてくる事があります。
その匂いの原因は、洗濯槽で繁殖している雑菌です。
大手日用品メーカーのライオンが匂いの原因を調査した結果、マイコバクテリウムという菌が見つかりました。
このマイコバクテリウムは元々は土や河川に含まれるものです。
衣類に付着した泥汚れなどから菌が洗濯槽に付着し、増殖してしまった事が考えられます。
臭くなるのもマイコバクテリウムが作り出した硫黄化合物のせいですが、土や河川と聞けば納得ですよね。
しかし、必ず増殖してしまう訳ではなく、ある条件が揃うと爆発的に増えてしまうようです。
菌が原因の場合、目には見えないので分かりません。
・カビ臭い
洗濯槽の穴やフチや洗剤の投入口は汚れが非常に溜まりやすいです。
カビは黒い汚れとして見えるので洗濯槽についたカビは掃除ができます。
でも、洗濯槽の裏側にもカビは付きやすいので、しつこいカビ臭は洗濯槽の裏側が原因かもしれません。
洗濯中に茶色いカスが出ていれば、汚れやカビがびっしり付着していると思われます。
お風呂の残り湯で洗濯している場合もカビが増殖する原因になります。
・洗剤の匂い
洗剤の匂いだと一見臭くないように感じますが、どこか不快に感じることもあります。
それはカビや雑菌の匂いと洗剤の匂いが混ざってしまい、洗濯物や洗濯槽に残ってしまっているからです。
洗濯槽に溶けずに残ってしまった洗剤が原因になることもあります。
・下水臭い
下水の匂いがしたら排水口を疑ってください。
排水口は下水の匂いを通さない仕組みなのですが、匂いがする場合は何らかの原因があります。
排水トラップが付いていなかったり、上手く機能していない事が考えられます。
多いのがドラム式洗濯機で乾燥機能を使用する場合です。
水栓を閉めて乾燥を始めると排水トラップに水が溜まらないので下水の匂いが上がって来ることがあります。
他にも洗濯機のホースや排水口が汚れている場合があります。
◯洗濯槽の匂い対策
次に対策について紹介していきます。
・生臭い場合やカビ臭い場合
目に見えない雑菌や洗濯槽の裏側の汚れには洗濯槽クリーナーを試してみるのが一番です。
洗濯槽を外して洗うのが確実なのですが、素人には大変な作業ですので簡単にできるクリーナーを利用しましょう。
洗濯槽クリーナーはたくさん販売されていますが、やはり家電メーカーが研究を重ねて作った独自の製品が最適かと思います。
普段からできる対策は雑菌やカビは洗濯槽内の温度が30度以上、湿度が90%を超えると増殖します。
増殖する条件になるべくならないように普段から以下のことに気をつけておきましょう。
使用しない時は洗濯機の蓋を開けておく
換気をして湿度や温度が上がらないようにしておく
洗濯物を洗濯機内に入れたまま長時間放置しない(洗濯前も後も)
洗濯機の「すすぎ」にお風呂の残り湯を使わない
・不快な洗剤臭の場合
洗剤や柔軟剤の量が間違っていないか確認してみましょう。
規定以上の量を入れると溶けきらない洗剤が洗濯槽に残ります。
・下水臭の場合
排水トラップが壊れていないか、ホースや排水口に汚れがないか確かめましょう。
ドラム式洗濯機は、乾燥機能を使う時も水栓を開けておくようにしてください。
ホースや排水口の掃除は洗濯機を動かさなければならない場合もあるので大掛かりです。
まずは洗濯槽の掃除をしてみて、それでも匂いがある場合におこなってみてください。
これを機に排水口も綺麗にしておきたい方は、掃除の仕方を確認してからにしてくださいね。
◯洗濯槽が臭い場合は洗濯物は大丈夫?
洗濯槽が匂う場合、洗濯物も匂います。
雑菌やカビが衣類に移ってしまうのですから当然と言えば当然ですが、ゾッとしますよね。
まだ天日で乾燥させられればカビも雑菌も減るでしょうが、部屋干しになると心配ですね。
衣類に使える除菌スプレーも多少の効果は期待できますが根本的な解決にはなりません。
やはり洗濯機自体を清潔に保つのが最適だと思います。
特に洗濯槽の裏は見えないので匂いが気になってからではなく、定期的に掃除をしたいものです。
家電メーカーの販売している洗濯槽クリーナーは優れた効果がありますが、それだけに一般のクリーナーよりは高値になっています。
また、使用の際には長時間、水に浸けておく物もありますので時間的な余裕を持っておこなってください。
まとめ
今回は洗濯槽の匂いの原因や対策について紹介しました。
毎日洗濯をしているから洗濯槽に汚れがつきにくいんじゃないかと思いがちですが、まったく違うということが分かって頂けたと思います。
普段から汚れた衣類についた雑菌を洗濯槽に付着させない工夫と雑菌やカビが嫌う環境を保つようにしてくださいね。
気になる匂いが発生してしまった場合は、既に菌やカビが増殖してしまっているので洗濯槽のクリーニングが効果的です。
まるごと綺麗にしたいけど、上手くできるか心配な方は専門業者に頼むのも確実ですし良いと思います。
洗濯機の寿命は7年が目安と言われますが、毎日使う物なので少しでも長く使えるように定期的なメンテナンスをおこなってくださいね。